京都・祇園 - 両足院 臨池亭から望む半夏生の庭
京都府京都市東山区 建仁寺 両足院
2019/06/23
夏至の頃に見ごろを迎える半夏生。
白化の進んだ半夏生を楽しみに、建仁寺の塔頭両足院を訪れました。
拝観受付を済ませると手水があります。
拝観は3回目ですが、訪れるたび光のあたり具合が大好きで撮ってしまいます。
早く半夏生のお庭に行きたいのですが、なかなか開かないお寺ですので、ゆっくり見させていただきます。
大玄関から本堂への参道の正面にあたる窓。
振り返るとこんな感じです。
だいたいこの位置にある窓は花頭窓が多いのですが、丸窓なのが両足院さんの特徴ですね。
方丈の正面にあたるお庭。
みなさんせかせか行ってしまいますが、立派な枯山水です。
さっそく白化が進んだ半夏生が見えました!
でも、まだはやる気持ちは抑えて…
この青もみじの頃にこの構図で撮ってみたかったんですよね(^^
お庭の築山にのぼります。
さっきまでいた丸窓が見えました。
方丈北側のお庭も池が回り込んでいます。
ここにもチラッと半夏生。
若葉でも赤い品種のカエデが彩りを与えてくれました(^^♪
さて、ではメインの書院の前のお庭のほうに。
既に書院は参拝客でごった返していますので木で隠しながら。笑
こちらがお庭に立つ茶室。臨池亭 といいます。
ちょうど誰もいなかったので半夏生と共に。
お茶室の前から本堂を振り返るとこんな景色。
ピーカンでしたが、青空が入ってこれはこれでよかったかも。
臨池亭の窓です。
お茶室の窓って、素敵ですよね。
それでは茶席に上がらせていただいて。
お菓子には両足院の象徴月星紋が入っています。
こちらの臨池亭、老朽化のため撮影翌日の6/23で公開が終了。
その前にこの額縁をもう一度拝みたいと思って駆け込みで訪れました。
設えも素敵。京鹿子とカズラでしょうか。
お茶室に差し込む光は本当に優しくて美しいです。
茶席から露地の蹲を。
奥に半夏生も見えますね^^
そろそろ半夏生をちゃんと見に行きましょう。笑
半夏生とはドクダミ科の植物で、花の咲くころに緑色の葉を白に染めます。
その白化が進むころ、正確には夏至から11日目のころを、季節区分の最も細かい単位である七十二候で半夏生(はんげしょうず)といいます。
七十二候なので、季節を5日ごとに細分化しているんですよ。
ぐるりと回りこんで臨池亭を正面から。
左側にも別棟でお茶室があります。
こちらは茶人・織田有楽斎好みの如庵の写しである水月亭といいます。
半夏生は夏至の前後がちょうど見ごろです。
これを過ぎると再び緑色に戻っていきます。
もともと白い葉ではない証拠に、こんなカットも。
お庭から大書院にあがり、正面から人の切れた一瞬を一枚。
うーん。見応え十分です(^^
最後に書院に飾られた半夏生の設えを撮って、両足院をあとにしました。
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【撮影地データ】
名称 :東山 建仁寺 両足院
(りょうそくいん/Ryosoku-in Temple)
宗派 :臨済宗建仁寺派
本尊 :阿弥陀如来
創建 :天文年間(1532-1554年)
拝観 :初夏に特別拝観
駐車場:なし
その他:建仁寺塔頭
住所 :京都府京都市東山区小松町591,大和大路通四条下ル4