京都・東山 - 初夏の東福寺 芬陀院
京都府京都市東山区 東福寺芬陀院
2019/06/08
東福寺の本坊を後にして、参道にある塔頭の芬陀院さんにやってきました。
こちらにもサツキの咲くお庭があります。
雪舟が作庭したという庭があるため、雪舟寺とも呼ばれます。
ありがたいことに、拝観寺院です。
それでは奥に進んでいきましょう。
庫裏の前庭にサツキがあるのですが、ちょっと元気がなさそう。
玄関の設えはサツキですね。
禅宗のお寺では、掲げられている禅語を噛みしめるようにしています。
芬陀院さんといえば、この障子の引手に封じられた草花。
紅葉や松などが優しい光を浴びて浮かび上がります。
枯山水のお庭の奥にサツキが咲いています。
それでは少し縁側に出てみます。
こちらが雪舟作といわれる鶴亀の庭。
荒廃したのち、重森三玲によって復元されました。
そして、書院の東側にあるのが茶室・図南亭。
この窓からの眺めを楽しみに訪れました。
優しく東庭から差し込む光が美しい茶室。
東庭の蓬莱石もこの窓から拝めます。
そして、この窓の奥には…
サツキがあるんです。
でも、ちょっと元気がなさそう。
もう一つ手前にも刈込みがあるのですが、一部が枯れてしまっていました。
うーん。元気な姿を見たい!
丸窓というのは何か対峙させてくれる時間をくれます。
雲龍院や源光庵も同じ。
自身を見つめなおす時間をくれる存在です。
図南亭の隣には北庭があります。
こちらは路地庭園になっていますね。
灯篭がいいアクセントになっています。
その場所から書院を振り返ると、サツキが大きく見えました。
開けられた障子からは涼しい風が入ってきます。
イロハモミジとサツキのコラボ。
これは、いい手仕事ですね。
蹲にもサツキが設えられています。
ピチョンピチョンと、雫の音とともに楽しみました。
もう一度引いて一枚。
この障子の引手だけで、芬陀院さんってわかりますね。
最後にご住職に挨拶して、芬陀院を後にしました。