京を歩けば。

京都の情景

京都・古知谷 - 九輪草咲く阿弥陀寺

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20190518 阿弥陀寺

2019/05/18

京都府京都市左京区 阿弥陀寺

 

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20190518 阿弥陀寺

大原の里を過ぎ、

旧道沿いにしばらく走ると古知谷に至ります。

その山の中にあるのが阿弥陀寺さんです。

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20190518 阿弥陀寺

秋は紅葉が美しい場所ですが、

本当の見所は山野草。

副住職さんが大切に貴重な花を育てています。

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20190518 阿弥陀寺

玄関でまず出迎えてくれたのは苧環(オダマキ)。

大原エリアではちょくちょく見かけられます。

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20190518 阿弥陀寺

書院への廊下の右手には白糸草(シライトソウ)。

初めて見ました。

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20190518 阿弥陀寺

さて。今日のメインです。

書院奥のお庭にこの時期に咲くのは九輪草(クリンソウ)。

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20190518 阿弥陀寺

すっと伸びた茎の上に円状に花が付きます。

ちょっと遅いかと思っていましたが、丁度いい咲きっぷりです。

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20190518 阿弥陀寺

紫色の花が中心ですが、黄色い花をつける株も。

他にもピンクやエンジもありました。

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20190518 阿弥陀寺

もともと奥には建物があったのですが、

昨年取り壊され、そこもお庭になりました。

玉砂利も入れられて、時間の経過とともに洗練されています。

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20190518 阿弥陀寺

ずっと楽しみにしていただけに、

これだけの量が見られて満足です。

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20190518 阿弥陀寺

カラフルでいいですね。

計算されて植えられてるんだと思います。

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20190518 阿弥陀寺

このお庭の見方は色々あって、

雪見窓越しの九輪草や、

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20190518 阿弥陀寺

ガラス戸を閉めきってのリフレクション

なんていう楽しみ方もあったりします。

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20190518 阿弥陀寺

通り雨が降り、山寺のお庭は一層艶やかに。

 

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20190518 阿弥陀寺

花曇りの空模様が、湿地に生える九輪草の美しさを際立てます。

 

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20190518 阿弥陀寺

お庭が二段構造になったことで、

こんな上向きの額縁も撮れるように。

いつ来てもカメラマンを楽しませてくれるお庭です。

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20190518 阿弥陀寺

お庭に降りることもOK。

こうして間近で楽しめるのも阿弥陀寺さんならではです。

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20190518 阿弥陀寺

この角度で全色入りました。

白も入れると5色ありますね。

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20190518 阿弥陀寺

庭の隅っこにしゅっと立ち上がっているのは雪の下(ユキノシタ)。

満開まではもう少しですね。

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20190518 阿弥陀寺

本堂の間にあるお庭には都忘れ(ミヤコワスレ)。

濃い紫色の花弁が特徴です。

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20190518 阿弥陀寺

本堂から古知谷カエデの新緑を望みます。

タムケヤマのえんじ色といいコントラストになっています。

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20190518 阿弥陀寺

本堂の軒下には、高山植物の駒草(コマクサ)が!

まさかこんなところでお目にかかれるとは思いませんでした。

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20190518 阿弥陀寺

北アルプスや木曽駒ヶ岳まで登らなくては見られないコマクサ。

これは貴重です。撮影にも気合が入ります。

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20190518 阿弥陀寺

本堂から外にも様々な植物がみられます。

石楠花の陰にはひっそりと二葉葵(フタバアオイ)の葉が。

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20190518 阿弥陀寺

雨が降り、苔もイキイキ。

苔の芽がこんな遠目でもわかるのは、

崖の上に立つ阿弥陀寺さんならではですね。

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20190518 阿弥陀寺

受付奥のお庭には海老根(エビネ)と白罌粟(シラゲシ)。

お堂の上の新緑も素晴らしいです。

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20190518 阿弥陀寺

こちらがエビネ。

色とりどりの花を咲かしています。

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20190518 阿弥陀寺

奥の古いお堂と相まって、渋い一枚に。

 

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20190518 阿弥陀寺

右側には石を包むように白罌粟が。

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20190518 阿弥陀寺

罌粟の花。初めて見ました。

知らない花シリーズはまだまだ続きます。

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20190518 阿弥陀寺

手前の黄色いのが金蘭(キンラン)。奥が銀蘭(ギンラン)です。

絶滅危惧種がさりげなく植えられているのが阿弥陀寺さんらしいです。

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20190518 阿弥陀寺

こちらは甘野老(アマドコロ)。

鳴子百合(ナルコユリ)とそっくりですが、茎の形で見分けます。

茎が四角いのが甘野老。丸いのが鳴子百合です。

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20190518 阿弥陀寺

最後に石段で出迎えてくれていた九輪草に挨拶して、

阿弥陀寺を後にしました。