京を歩けば。

京都の情景

京都・花園 - 妙心寺 長慶院の藤の庭

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20190420 妙心寺長慶院

2019/04/20

京都府京都市右京区 妙心寺 長慶院

 

写真集には出てこないお庭が京都にはまだまだあるもので、

ここ妙心寺の塔頭長慶院さんのお庭もまた、そんな隠れた名庭の一つでした。

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20190420 妙心寺長慶院

19日の夜、たまたまTwitterのタイムラインに流れてきた長慶院さんのツイート。

藤の庭を初めて一般公開しているという旨。それも20日まで。

これは行くしかないと、ワクワクして訪れました。

門前を何度かチラ見したことはありましたが、門をくぐるのは初めて。

参道から早速、白い藤の花が迎えてくれました。

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20190420 妙心寺長慶院

本堂に入った瞬間からこの景色。

藤棚ではなく盆栽式に直接お庭に植えられているのが特徴的です。

長慶院さんの公開を知っている人も数少なく、

拝観時間終了1時間前ということもあってゆっくりとお庭を楽しめました。

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20190420 妙心寺長慶院

お茶菓子もいただくことができました。

お菓子は妙心寺北門前の亀屋重久の藤の花。

お茶はご住職が点ててくださいました。

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20190420 妙心寺長慶院

この日の朝までは5分咲きだったそうですが、

日中の暖かい日差しのおかげで8分ほどに開花が進んだそう。

はやる気持ちを押さえて、一番最後にまわして正解でした。

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20190420 妙心寺長慶院

拝観時間も終盤。

ご住職の案内で、ガラス戸を閉めた本堂を、回り込んで見せていただきました。
まさに藤の雲。映り込んだ藤が、小さなお庭の見方を拡げてくれます。

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20190420 妙心寺長慶院

ここのリフレクションが美しいそう。

時間帯によっては綺麗な反射がみられそうですが、

残念ながら逆光の西日のハレを切るので精一杯でした(笑)

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20190420 妙心寺長慶院

本堂の灯りを消して、廊下の灯りだけに。

だいぶ陽も傾いて、藤のお庭全体は影になりました。

いつもは写真では煩くなりがちな太陽光も、ワンポイントで印象的に。

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20190420 妙心寺長慶院

たまたま気まぐれに今年初めて開けてくださったそう。

来年開けられるかどうかは未定とのことでしたが、

ぜひとももう一度お目にかかりたいお庭です。

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20190420 妙心寺長慶院

最後に座して一枚。

こんな贅沢なお庭を楽しめて、大満足な一日でした。

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【撮影地データ】

名称 :妙心寺 長慶院

    (ちょうけいいん/Choke-in Temple)

宗派 :臨済宗妙心寺派

本尊 :地蔵菩薩

創建 :1600年(慶長5年)

拝観 :通常非公開

住所 :京都府京都市右京区花園寺ノ中町8-1