京都・大原 - 初夏の花咲く 大原 実光院
京都府京都市左京区 実光院
2019/06/23
三千院の紫陽花を楽しんだ後は、静かなお庭を求めて実光院さんに。この流れ、定番の大原散策のルートになりつつあります。笑
三千院をおりて勝林寺のほうへ。三千院の石垣にはびっしりとユキノシタが花をつけています。
貴船よりも3週間ほど遅く満開を迎えています。それにしてもすごい花数。
律川を渡り、実光院さんへ到着です。三千院はとても人出が多かったですが、こちらは静かで落ち着けるんです^^♪
書院の前の築山式の庭は契心園といいます。水辺に様々なお花が植えられているので、いつ訪れても目を楽しませてくれます。
白いお花はユキノシタ。池のふちに綺麗に咲いています。
襖が抜かれて心地よい風が通る書院。いつ訪れても本当にいいお寺だなぁと感じます。では、お庭におりてみましょう。
お庭に出るところにはツクシカラマツ(筑紫唐松)。なかなか見かけることはありませんが、かわいい山野草です^^*
お庭から書院の額縁越しの契心園。手前に紫色のお花が見えてますね^^
ホタルブクロ(蛍袋) の紫です。市街地と気候がだいぶ違って涼しいので、花もちがいいですね。
青々とした契心園。この時期は目立った花があるわけではありませんが、そのぶん、いろいろなところに目が行き届きます。
このつくばいを覆うように茂る草木はなんでしょう。ほんとうに知らないお花だらけです。
では、西側のお庭のほうに進んでみます。
まず目につくのが京鹿の子。
ふわふわ~としたお花をつけます。
足元には蛍袋の白。紫と白どちらも一度に見られる場所は少ないので、つくづく実光院さんの植物への愛を感じます。
奥のほう、よーく見ると、青い紫陽花が。
こちらはかなり貴重な七段花(シチダンカ)。幻の紫陽花とも呼ばれています。こうした出会いがあるのも実光院さんならではです。
池のコウホネ(河骨)も見ごろ。先月カキツバタ(杜若)を見に訪れた時よりも確実に成長していました。
お庭の一番奥にひっそり咲くのはビヨウヤナギ(未央柳)。同じ時期に咲くキンシバイにも似ていますが、よくみると雄蕊が長く、違います。
お庭の東屋の前にはヤマアジサイが咲いていました。
そこからお茶室の理覚庵のほうを眺めると、左に花をつけ始めているのは夏椿。
花芽も多かったので、まだ見ごろが続いているかもしれません。
理覚庵の設えには紫陽花の掛け軸。素敵です^^♪
こちらはハルザキシュウメイギク(春咲秋明菊)。お庭の端にさりげなく咲いています。白い凛とした花弁が魅力的です。
書院に戻る前に見つけたのはシモツケ(下野)。京都府では絶滅危惧種に指定されています。鹿が食べてしまうんですよね。。
こちらの苔の中から顔を出すお花は何でしょうか。近づけなかったので遠目から一枚。
鉢に植えられている黄色いお花はヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)。月見草は夜に咲きますが、こちらは日中に咲くので、こんな名前がついています。
本当にいろいろなお花に出会える実光院さん。大原を訪れた際は、是非訪れてみてください。