京都・杉坂 - 凍てつく冬の道風神社
2019/01/26
京都府京都市北区 道風神社
鷹峯から京見峠を越え、杉坂の里へ。
白銀に染まる山あいに、一際目立つ赤い橋が見えれば道風神社です。
杉坂川に架かる橋は思君橋。しくんばしと読みます。
かつての杉坂八景のひとつです。
狛犬さんも白粉を浴びています。
触れたら僕も凍ってしまいそうです。笑
足を滑らせないよう、ゆっくり、ゆっくりと参道を登り、踏み跡をつけないよう裏手に回り込みます。
社務所を回り込めば、拝殿と樹齢250年以上と言われる立派な杉の木が。
北山らしい光景です。
拝殿の中にも雪がびっしりと吹き込んでいます。相当吹雪いていたんでしょうか。
左の建物が明王堂、正面が小野道風を祀る本殿です。明王堂の脇にあるのは和香水の碑。
平安時代、すぐ横にある井戸から湧き出た水は、冷泉天皇の命で宮中に献上されていたそうですよ。
ではお参りしましょう。小野道風は書家。祖父に小野篁をもつ宮中に仕えた貴族でもあります。字が綺麗になりますように...(-人-)
境内には榊が植えられており、神門脇の榊は京都市の巨樹木に指定されています。(写真では真ん中の灯篭の裏手)
きた道を戻り、振り返れば..
杉坂川と白銀の世界にそびえる杉林!
いつきても、北山は美しいですね。
杉坂川を望遠で。
杉坂八景では、長公川ともいうそうです。
これまた杉坂八景の境内裏山・季子山と本殿を参道から見上げます。
雪対策で覆い屋根が組まれているのがよくわかります。
同じ位置から下方、水盤舎と積翠池を望む。
水盤舎の中の井戸からは今も水が湧き出ているそうです。
この水で書道をやる...なんて粋なことは僕に不向きです。
こちらが積翠池。周りが白いとよく目立ちますね。
池のほとりに立つ楓に雪の花が綺麗に咲いていたので、トップの写真を撮るために少しだけ斜面を登り、次の場所へ。。
去り際にもう一枚。明王寺の跡でしょうか。
いくらでも散策しがいのある、雪の日の道風神社でした。